【オンラインレッスンコラム:ドラム】『一つの題材』の中の可能性を掘り下げよう

今回は、世界を舞台に活躍するドラマー 大村亘先生が、自由に綴って下さったシリーズの第三弾です☺️

第一弾の記事はこちら↓↓

【オンラインレッスンコラム:全般】練習と音楽を楽しむバランス

今回は、世界を舞台に活躍するドラマー 大村亘先生が、自由に綴って下さったシリーズの第一弾です☺️なかなか自分の理想に近づけないもどかしさ、楽器や歌を…


第二弾の記事はこちら↓↓

【オンラインレッスンコラム:ドラム】スティックコントロール

今回は、世界を舞台に活躍するドラマー 大村亘先生が、自由に綴って下さったシリーズの第二弾です☺️ 第一弾の記事はこちら↓↓ 基本的にグリップは左右対象、…


それでは、お楽しみ下さい♬♬

------------------------------------------------------------------


『練習』という言葉にアレルギー反応を起こす方は少なくないのではないだろうか。

『1万時間の法則』や(どんな分野でも1万時間費やせば熟練の域に達するというデータから考察した技術習得の所要時間。単純計算で毎日3時間ある特定の技術に費やせば10年間を要する。)、アスリートは『練習は裏切らない』などとモチベーションを担保する為の美辞麗句を並べる。個人的に自分は水木しげるの言葉、『努力は裏切るもの』が真実に近い様に思う。誤解して頂きたくないが、努力をするのが無駄とは言っていない。『どの様な』努力をするかによると思うという事である。

まず、練習をなんだと考えるのか。自然に上手くなる人は練習を練習だと思っていない場合が多い。子供が無邪気に何時間も遊んだりする感覚でスポンジの様に興味ある事を吸収する。その様なナチュラルなスタンスで楽器と『遊んで』いられるのがベストかもしれない。しかし、必ずしもみんなその様な感覚は持ち合わせていない。何を練習して良いかわからない。練習することが多すぎる、など悩みは様々だと思う。

その様な時一番良いのは好きな題材を見つける事。曲一つだけでも良い。見つかったとしよう。その曲のメロディーやコード、リズムを覚えたらそこでおしまいだろうか?興味のある素材の音楽だったら、練習する前に概要は見えているのが大体のケースである。メロディーの断片を歌えるとか、テンポを手拍子でなんとなく出せるとか。しかし、その曲を別の拍子で口ずさめるだろうか?別のキーで歌えるだろうか?多くの場合、その題材の表面上の形式を再現出来ればよしとされてしまう。テストでそれなりの点数を取得するのと似ているかもしれない。そして、次の題材へと移る。次々に覚えていかなければいけないものが現れ、沢山こなさなければいけない感覚に陥り、全て覚えきれないと錯覚してしまう。そこで立ち止まって欲しい。最初の題材をどこまで理解しているのかと。そして、その素材を発射台にして自分だけのパートでも作ってみて欲しい。アドリブの内容を書くのでも良い。ドラムのパターンでも、イントロのアカペラバートでも。一つのコードが提示するハーモニーを変えてみるのでも良い。色んな事をその一つの曲で試してみる事をお勧めしたい。そうする事によって、不思議と他の曲にも存在するリズムやメロディー、ハーモニーの共通点が時折顔を見せるだろう。地道な作業かもしれないが、この様な行程が想像力を刺激する。地下へ地下へと掘っていくといずれ水脈に当たり、その水脈は他のあらゆる水脈にも繋がっている様に、音楽もまたしかり。その源泉を感じてみて欲しい。

------------------------------------------------------------------

大村亘先生のレッスンはこちら↓↓

大村亘

大村亘 - ko omura - ドラマー / タブラ奏者 / 作曲家 Profile - プロフィール - 東京都生まれ。アメリカとオーストラリアで育つ。シドニー大学、シドニー音大ジャズ科に…


#ジャズドラム #練習 #努力は裏切るもの #練習内容の大切さ