【オンラインレッスンコラム:ドラム】セットアップについて
皆さまこんにちは!!
まだまだ暑い日が続いていますね💦
どんな夏を過ごされていますか?
私は息子達が夏休みに入ってからは、すっかり疲弊...じゃなかった
充実した毎日を送っておりました🙄苦笑
冗談はさておき、
まだまだコロナ規制もある中でしたが
沢山の良き思い出が出来た夏でした🏖
さて今回は前回に続き、国内外で活躍されるドラマー大村亘さんによるコラムです!!😊
ドラムのセットアップについての内容です。
自分の体にあったセットアップの見つけ方についても詳しく解説して下さっています。
悩んでいらっしゃるドラマーの皆様は、是非参考にして下さいね✨✨
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セットアップについて
【大村亘 ドラマー/タブラ奏者/作曲家】
ドラムセットは人によって様々な仕様で設定出来ます。シンバル類、太鼓類のサイズや数、椅子の位置と高さ設定等。好みの音楽や直感的な感覚によって各パーツの位置付けは変わりますが、セットアップに於いて重要なポイントには共通点が存在すると思います。
それは、演奏する音楽スタイルやジャンルの好み、表面的な見栄えとは別に、ドラマー本人が自分の身体にとって無理無く合理的な動きを出来る配置を選べているかどうかという事です。例えば、背丈が低く、手足のリーチが短いのに憧れのドラマーがとても高い位置にシンバルをセットしてるからそれを真似たとしても体に負担をかけてしまう事になり、滑らかに演奏出来るセットアップではないという事に気付かされます。スネアドラムの傾斜具合も極端に自分の体の方に傾けてしまい、結果手首を不自然に曲げないと綺麗にオープンリムショットが打てない。そこから発生する手首の負担から腱鞘炎のリスクも作ってしまいます。
ではどの様な指針で『自分の体に合った』セットアップを見つけていけるのでしょうか?
先ずはシンプルにバスドラムの位置と座る位置を決めます。足が長い人が低く座りすぎると膝を曲げる角度がより鋭角になり、結果負担になってしまいます。逆もまた然りで、脚がさほど長くない人が椅子を高くバスドラムから離れた位置に座るとペダルの踏み辛さを生んでしまいます。ちょうど良い位置は、『足をペダルのプレート全体をギリギリ覆わない位置に置き、膝から爪先が見える場所。』が良いでしょう。
次はスネアドラムです。一番気になるのは高さだと思いますが、『掌をポンと置いて自然に感じる場所』をおすすめします。感覚的でよいです。その位置からスティックを手に取り自然にスティックの跳ね返りを利用できる位置を定めてみてください。
スネアの位置を設定出来たら軽くバスドラムとスネアのコンビネーション、HFHFやFFHH(H=hand, F=foot)を行なって感覚を確認してみてください。
その次に決めたいのはハイハットの位置です。こちらも先程と同様ペダルのプレートに足を被せ爪先が少し膝から見えるあたりがベストでしょう。そして重要なのは高さ。あまりにスネアが低く、ハイハットが高い、またはその逆(似た高さ)だと打ちにくいコンビネーションが生じてきてしまいます。
右手リードでも左手リードでもスネアドラムとハイハットのコンビネーションを打ちやすいところを見定めましょう。
ドラムセットは主にこの3点が主軸となりリズムキープを行います。この3点の基準が心地良ければ、そのバランスを崩さない様な設定をタムタムや他シンバルの位置付けに応用してください。
セットアップも練習と同じで、色々試すなかでの技術の変化、向上により微妙に変わっていきます。なので、日々の練習の中でも調整を行ってみてください。自分の体にあったセットアップが自然に見えて来る事でしょう。
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