【オンラインレッスンコラム:ドラム】ドラムチューニングについて
みなさまこんばんは!!
今回は、世界を舞台に活躍するドラマー 大村亘先生が、自由に綴って下さったシリーズの第四弾です☺️
第一弾の記事はこちら↓↓
第二弾の記事はこちら↓↓
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『スネアドラム良い音だな。そして、バスドラムも程よく鳴ってて締まりのも良くて良い塩梅だな。どうやってチューニングしいているんだろう?』
と、心の中で思った事のある人、少なくないと思います。
それは生演奏を聴いた時、またはお気に入りのレコードかCDに耳を傾けている時に脳裏を過ったかもしれません。
あんな音で楽器が鳴ったら良いなと思うけど、どうやったらそうなるのかわからないという方も多いかもしれません。
理想の音を作っていく手法は幾つもあります。有能なドラマー、またはドラムテクニシャンの方々も様々な工夫をされていると思いますが、根本的にドラムをチューニングする時に重要な事は『バランス』だと思います。
どんな楽器も音を鳴らせば、鳴らしたポイントから、鳴り止むまでの時間が存在します。Sustainと言われるものです。厳密にいうと音はADSR(Attack、鳴る打点、Decay、打点の音のピークからの減衰、Sustain、その音の保持時間、そしてRelease、音が鳴り止むまでの減衰時間)で構成されています。
この音の構成の中でバランスをどの様に取ったら良いか、という事を忘れずにチューニングしていけばそれなりに良い音に仕上がる様に思います。例えば、バスドラムの音が、ぼ〜〜ん、と深く長く鳴っているのに対して、スネアを高い音域の短い音で、パシャパシャさせてもバランスがよくないかもしれません。スネアの音がその高い音域で気に入っているとしたら、バスドラムを少し締め上げて軽くミュート(タオルを添えたり、テープを貼る)の様なシンプルな工夫でバランスを取っていけます。
ドラム単体をチューニングする時も同じ原理で調整してみましょう。打面をチューニングする時、どのピッチに合わせたいか、各チューニングラグを回しながらバランスをとります。ちなみに、回す順番は円状に動くより、回したラグの対角線上のラグ同士で調整してみましょう。
そして多くの人がチューニングを怠ってしまうのが裏面(叩かない方)の調整です。裏面は音の響きや音色を調整するのでとても重要です。打面と同様ピッチのバランスを合わせてみましょう。
最後に、チューニングも練習と同様、やってみてこそ見えてくる、聞こえてくる手応えがあります。色んな楽器でチューニングを試みてください。そしてお馴染みの楽器も違う部屋、鳴りの良いホールの様なところから、狭くて反響がない場所でチューニング練習するのも為になります。試行錯誤してく中できっと自分に心地良い音に出会える筈です。
(第五弾に続く...!!)
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